環境技術
近年新たな緑地の対象として注目されている屋上緑化や壁面緑化、また、自然にやさしい緑地の創出など新しい技術が求められており、かたばみは鹿島建設の技術研究所や環境関連の部署と連携し新商品の開発にも積極的に取り組んでおります。
また、土木施工現場における特殊緑化や伐採工事等で発生する木材の有効利用の促進も行っております。
緑化技術開発(資材販売・施工)
ヒートアイランド現象の緩和に効果的な環境対策として、屋上緑化や壁面緑化など、積極的に新しい技術を導入しています。かたばみは、鹿島建設技術研究所開発のもと、研究・施工技術の面で協力を行っています。
エバークールガーデン
- 土壌の下部に貯水槽を設けることができる屋上緑化の新システムです。
- 夏場を除いて、雨水の循環だけで植物を維持できます。
- スプリンクラーを使用する一般的なシステムに比べ、水道料金を抑えながらヒートアイランド現象を緩和することができます。
- 人工的な土壌の下に、透水性の布で仕切る形で貯水槽を配置し、土壌の保水量を超過した雨水を貯め、土が乾くと、毛細血管現象を利用した給水シートが、貯水槽から水を吸い上げて供給する仕組みです。
- 貯水槽の中に水位センサーを設置して、不足した場合のみ水道から供給します。
緑彩グリーンパネル
- 小型で軽量なパネルユニット構造(湿潤状態で厚型10kg/枚、薄型6kg/枚)のため施工性が高く、新築建物だけでなく既存建物にも簡単に設置可能です。
- 建築物の壁面へ取付けるため、消防法に適合する不燃性のリサイクル樹脂材料を用いています。
- 導水部、保水部に保水性に優れたリサイクルフェルトを利用し、前後に分割されたパネルにフェルトを設置した灌水コントロールシステムにより、より安定した保水性能を確保、枯れリスクの低減とともにローメンテナンスを実現しました。
- リサイクルフェルトの高い保水性により常に基盤が保水されているため、建物内への熱流入の抑制や、屋外空間の温熱環境改善効果が期待でき、ヒートアイランド現象に悩む都市域に快適性を提供します。
レインガーデン(雨水浸透緑地帯)
- 降雨時に雨水を一時的に貯留し、時間をかけて地下へ浸透させる透水型の植栽スペースです。下水道負荷を軽減するとともに、水質浄化を図り、地下水の涵養を促進します。
- 蒸発散による温熱環境の改善など、ヒートアイランド対策としても有効です。
- 計画する場所により、集水量や浸透量が異なるため、現地に適した材料、植栽などを選定し、土木構造物や建築物との調和を図ったデザインを実施します。
- ハードの整備だけでなく、環境や都市災害防止などへの関心を高めるための環境教育プログラムも提供し、地域コミュニティ形成に貢献します。
法面緑化
法面植栽、法面の保護には地すべりや土砂災害を防ぎ、山肌や岩壁を緑化するなど特殊緑化技術が求められます。
かたばみは豊富な実績とノウハウをベースに、高度なニーズにも対応できる法面植栽を行っています。
発生材の有効活用
造成工事等で発生した木材を産業廃棄物として処理するだけでなく、細かくチップ化し、堆肥としてリサイクルしたり、スツールや花壇、コースター等に加工し、発生材の再利用を進めています。
発生木材の加工例
バリエーション豊かな加工品
樹木診断
樹木診断樹木医による樹木診断
樹木診断は、倒木や幹折れなどの危険な可能性がある樹木や、生育がおもわしくない樹木を発見し、その原因を突き止め、対処方法を判断します。
樹木の健康状態を明らかにし、樹木の材の腐朽や根系の衰退を早期に発見し、倒木等の事故を未然に防ぎ、樹木の健康状態を明らかにして、将来の管理の為の樹木診断カルテを作成し、安全で安心な緑地形成を目指します。
1) | 街路樹診断では倒木や幹折れの危険度を評価し、道路安全性確保のための適切な処置(伐採や植替え)を提案します。 |
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2) | 民間樹木の場合、依頼者立ち会いのもとに診断を行い、実際に樹木を前にして直接診断内容を説明しながら、具体的な処置方法についてご提案します。 |
樹木診断書
診断カルテの様式には任意のものから、街路樹診断時に使用される定型のものまで多岐にわたります。 いずれも診断樹木の基本情報、診断所見及び必要な処置、倒木の危険度等を記入し作成します。
土壌診断
樹勢衰退の主な原因は土壌環境の不良に起因します。 土壌診断、根系の調査の結果に基づき土壌改良計画を立案し、樹木の生育を阻害している土壌環境要因を改善し樹木の健全な生育を目指します。
新植及び移植の際、土壌診断が必要な場合は土壌調査報告書を作成し、適切な土壌改善提案を行っております。
植栽基盤診断士による土壌診断
植栽基盤・土壌・植物・植栽に関する知識と経験で、土壌調査・診断結果をもとにした処方能力を総合的に備え、植物が良好に育つ土壌環境を整える土壌再生提案を行います。
植栽基盤診断士が行う土壌診断項目とは
植栽基盤とは 植物の根が支障なく伸長して、水分や養分を吸収することのできる条件を備え、ある程度以上の広がりがあり、植物を植栽するという目的に供せられる土層を植栽基盤と定義しています。
植栽基盤には下記の事項が必要です。
- 十分な深さと広がりを持つこと
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物理的条件として
- 良好な透水性
- 適度な硬度
- 適度の保水性
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化学的条件として
- 生育に障害を与える有害物質を含まない
- 適度な酸度
- 適度な養分量
大径木移植
開発事業などで移植することとなった樹木も、 大径木となると高い技術力と、準備を含め1年近い年月を必要とします。かたばみでは、移植前の調査から準備、移植、 そして移植後の管理まで一貫したお手伝いが可能です。